クロアチアの旅 2005年 8月8日〜8月15日 (その7)

第七日 : 8月14日(土) ドブロヴニクにてリゾート・第二日

野外劇場のある砦
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Hotel Villa Argentina

ここドブロヴニクには1991年のクロアチア独立戦争の傷跡がまだ深く刻まれている。この日の夜に旧市街地にあるスポンザ宮殿を訪れたところ、そこには戦争で亡くなった方の写真と名前が壁一面に貼り付けられていた。旧ユーゴスラビアが崩壊して独立宣言をしたクロアチアに対し、その国内に住むセルビア人がユーゴスラビア連邦のバックアップを受けて攻撃してきたのだ。ドブロヴニクの陸側は直ぐに山になっていて、このスルディ山から砲撃が仕掛けられた。軍事的にはクロアチアは敗北。しかしドイツを初めとする各国の助けを得て政治的独立を勝ち取った。

日本でも評判のTVドラマ「ER」にルカ・コバッチュというクロアチア出身の医師が出てくるが、その中で彼が家族を失った戦争の話が思い出された。ちなみにこのルカ役の俳優さん(ゴラン・ヴィシュニック)は本当にクロアチア出身で、ERの撮影のない夏にはここドブロヴニクの野外劇場でハムレットを演じていたとのこと。ERファンのオラニエ公一行としては興味津々だったが、もちろんというか彼に会うことは出来なかった。

最後の夜という事で市内の港に面したレストランでシーフード(リゾット、鰯のフライ)をまた食べる。長い行列が出来ていたので並んだ店だが、味は普通だったが安くて良かったという感じだった。
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朝のビーチとドブロヴニク旧市街
ホテル外観・入口が6階
今日はクロアチアに一日滞在できる最終日。天候もほぼ完全に回復したので、昨日に引き続きプ−ルサイドでノンビリ日光浴をしながら、時には海にも入って泳いでみた。海の水はとても澄んでいて、小さな魚が沢山まさに手が届きそうなところを泳ぎまわっている。足のつかない深い海に浸かっているのにも大分慣れてきて、沖合いのブイの浮いている所まで約50mほど泳ぐこともできた。

さてこの滞在しているホテルのについて少し触れておこう。Hotel Villa Argentina (アルゲンチナ)はドブロヴニクにある数少ない5つ星ホテルのひとつ。ここにはホテルとヴィラ合わせて159室あるそうで、規模としては隣のもうひとつの5つ星・Hotel Excelsiorとほぼ同じで結構大きい。丁度海沿いの傾斜地に立っているので、山側の大通りから入るとそこが6階、オラニエ公一行は最上階の7階のオーシャンビューに滞在した。

毎朝食事をしたレストランは4Fで、そこの大きなテラスからはドブロヴニクの旧市街を一望できる。エレベーターで地階にまで降りてそこから暗いトンネル通路を30m程歩くと眩しいビーチサイドに出る。残念ながら行く機会は無かったが、他にも室内プールやサウナ、ジムもあって、施設的には文句はない。係員の接客態度も良くて、快適なリゾート・ライフを過ごすことが出来た。また他のお客様も紳士・淑女な大人の方ばかり。そんな中で毎日落ち着いて過ごすことが出来たのが何よりも嬉しい。
スルディ山
手前がプールサイド(HPより)

内戦の傷跡

第八日 : 8月15日(日) クロアチアを去る日

From To Flight Deaprture Arrival
ドブロヴニク アムステルダム OU458 13:10 15:40
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いよいよ今日は旅行の最終日。13:10のフライトで、ツアーバスの迎えは10:30に来るという。晴天だったのでまたドブロヴニクの街の方に朝の散歩に出掛けて、最後の写真を撮った。海水浴場には少しずつ人が集まり始め、アドリア海の澄んだ水が相変わらずきれいだ。ここ2日ばかりでこんがりと日焼けしたオラニエ公としては、アムステルダムに帰るのはあまり気が進まない。

初めての8日間の滞在型リゾートツアーだったが、モスタルやプリトヴィツェ湖群国立公園などへの小旅行も出来て盛りだくさんだった。できればもう一日だけドブロヴニクでゆっくりして、スルディ山かロクルム島にも行ってみたかった。でもまあ旅行というものは少し未練を残すぐらいで切り上げるのが良いのかもしれない、と思いつつ帰りのバスに乗った。(特に帰国後に見た「世界・不思議発見」では、スルディ山からの眺めが素晴らしかった。やっぱり残念無念。)

ドブロヴニクの空港に来るのはこれでもう4回目になる。ツアー会社のガイドさんが見送りに来てくれた。このガイドさんもそうだけれど、この国の人たちはみんな素朴で親切だったと思う。こうしてオラニエ公の夏の旅行は終わった。