第四日 : 8月14日(土) リゾート気分

今日が実質的に最終日なので、「リゾートらしいことがしたい。」ということで、ビーチに出掛けることにした。それも高級ホテルに付いているようなのではなく、自然に出来ている大きな砂浜へ。マルタ島はリゾート地ではあるが、城塞として活用されてきた事からも分かるように岩浜が多い。ところが昨日ゴゾ島から帰る途中、フェリー乗り場からそれ程遠くない所に大きな砂浜の海岸を見つけた。ビーチにはパラソルが並んでいて、典型的な地中海リゾートのようだったが名前も分からない。でもとても良い感じだったのでこの記憶を頼りに、チェルケウア行きのバスに乗り込んだ。
バスに揺られること約30分、発見というか到着したのはメーリッハ(Mellieha)と呼ばれる湾で、1Km弱はありそうな海岸線にビーチパラソルが立ち並んでいる。早速その中のひとつを借りて日光浴を始める。海は透き通るように綺麗だし、人もそれ程ゴミゴミしていないし、ゆっくりとリゾート気分に浸ることが出来た。朝から丸半日いたので、かなり日焼けしてしまった。

更に一層リゾート気分に浸ろう、ということで午後からはヒルトン・ホテルのプ−ルへと移動。実はこのプールは既にに下見済みで、午後3時以降は一般客も安く入場できるということを確認していたので、その時間まで待って行った訳だ。同じサンジュリアンのリゾートホテルでも、今泊まっているホテルと比べてこれほど客層・雰囲気が違うものか、と改めて感心する。やはり「リゾートに行くにはお金をケチってはいけない」って誰かが言っていたような気がするが、まさにその通りである。ここのプールは大きいのは勿論だが、ホテル前と海岸沿いの二ヶ所に分かれている上に、本格的に泳ぐための深いプールもある。来ている客層は皆それとなく「お金持ち」という感じで、余裕が感じられた。途中で日本人の団体観光客が到着したようで、日本語がチラホラ聞かれるようになった。それでも中心は英語で、イギリス紳士・淑女がのんびりとリゾートしていた。

もっとリゾートしようということで(しつこいか?)、簡単に夕食を済ませた後にもうひとつの5つ星ホテルWestinのバーに寄って、軽くワン・ドリンクをして雰囲気を味わった後に我がHotel Vallettaに戻った。この3つ星ホテルともあと一泊で終わりだと思っていたら、昨日から調子が悪かったシャワーキャップが今日は完全に壊れてしまった。お湯は何とか細々と出るのだが、シャワー状にはならない。ということでしょうがなく持参した大型のペットボトル等に何本かお湯を溜めてシャワーの代わりにする。折角のリゾート気分を味わっていたのに何だかまた寂しい現実に戻された気分だ。そうこうしているうちに中庭では今日もまたうるさいライブが始まった。また今晩もこれにお付き合いする。

リゾート海水浴

リゾートホテル

アムステルダムへ

今日はもう帰るだけである。朝8時のフライトのだが旅行会社｢Oad Reizen｣のピックアップは何と早朝5時だった。「何故こんなに朝早く ?」と思っていたが、空港に着くと朝が出発のラッシュになっているせいか、各航空会社のカウンターに長い行列が出来ている。行き先にはロンドン・マンチェスターといったイギリスの地名が目立っていた。結局チェックインまでに結構時間が掛かったので、やはり早めの出発が必要だったようだ。

第五日 : 8月15日(日) 帰路へ

この旅行は天候にも恵まれて(まあこれは当然か)、初の純粋リゾート旅行としてかなり楽しむことが出来た。マルタ島は全体にコンパクトにまとまっていて、物価も安く治安も問題なく、公共の交通機関もまあしっかりしていて滞在しやすい場所である。旧イギリス領という事で、英語を勉強するための学校もあり、ここに語学留学をする人も沢山いるようだ。「リゾートで英語学習」というのも面白いかもしれない。オラニエ夫人もまた機会があったら来たいと言っている。

後は繰り返しになるが、やはりリゾートは宿泊場所をしっかり選ぶ必要がある、という強い教訓を得た。帰ってからあるウェブサイトでここに宿泊した人のコメントを調べてみたら、「部屋が汚い」「音楽がうるさい」「フロントの態度が悪い」など散々書かれていた。こういうコメントは少し差し引いて考える必要はあるにせよ、今後のホテル選びの参考の一つにして行きたいと思う。とにかく今後はリゾートで寂しい思いをしないためにもケチらないようにしたい、と心に誓ったオラニエ公であった。これはオラニエ夫人のためにでもある。